君の瞳に映りたくて。



「春翔~!」


私たちと入れ替わって、優衣ちゃんが教室に入っていった。
行き先はもちろん和泉のところ。


「おう。」


最近は、あんまり…というか全く二人のキスシーンを見なくなった。
まぁそれが当然なんだけど。
教室でキスしてた事実がまず驚きだからね。


「………行くぞ。」


「あぁ、うん。」


こうやって、いつの間にか和泉を見てるの止めなきゃなぁ。
無意識なのが本当に怖いよ。


「まだ好きなんだ?」


「うるさいよ。
どうせ、私みたいのは似合わないとか思ってるんでしょ。」


「まー、最初はさすがにあれだったけど」


「顔が笑ってるわ!」


失礼なやつ。
私が誰を好きになろうと自由じゃん。

バーカ!!



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