君の瞳に映りたくて。


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グラウンドにいくと、香坂がベンチに座って靴を履いてたから私はそんな香坂の前に立った。


「………どうした?」


「…また傷つけた。」


「は?」


「和泉。
面と向かって友達になりたいって言われたけど、断った。
友達かーって。
夏休み最後の日、1日かけて和泉に対する返事を考えてたのに、和泉から出た言葉は友達になりたいだって。
恋したって言ったあれはどうなったんだって思って、友達にはなれないって答えた。」


「…………隣、座れば?」


「あ、うん。失礼します。」


なんか…自分で友達になれないって言ったくせにフラれた気分。
……落ちる。


「っ、香坂…」


一人で落ち込んでると香坂が私の頭に手を乗せた。


「……わ、ちょ!」


かと思ったら髪の毛をぐしゃぐしゃにされた。


「走ってくれば?」


「え?」


「いちいち気にしてたら走れなくなるだろ。
走って気分展開してこいよ。」


「……うん。」


「じゃ、またあとでな。
飯ちゃんと奢れよ。」


そういって香坂が行ってしまったから、私も部室へ向かった。



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