君の瞳に映りたくて。
「ちょ、え?な、なんで…?」
待って、ほんと理解できないんだけど………和泉って空飛べるの?
え?そんなわけないよね?
「………君、俺の事知ってるの?」
「え?そりゃ同じクラスだから当然…」
むしろ初めて会ったあの日からずっと、和泉の事みてきたんだけど………
もしかして和泉には私なんか眼中になさすぎて名前どころか顔すら覚えられてなかったのか!?
「ちょっと相談があるんだけど」
「え?あ、うん。
それはいいけど………えと…なんかさっきから見られてるし家入る?」
「あ、じゃあお邪魔する。」
「すぐ鍵開けるね。」
えー、と。カギカギ…
………ってちょっと待てーい!!
え、今から和泉と二人きり?まじですか?
すでに心拍数ヤバイのにこれ大丈夫か!?
「………どうした?」
「あ、いや………あの、汚いけどどうぞ…」
「いや、ぴっかびかじゃん。」
い、和泉が私の家に!!夢みたいなんだけど!!
とりあえず………リビングでいいよね!
杉山さん今日はお昼まで来ないし!
「今お茶を…
あ!座っててどーぞ!」
なんか日本語へん?まぁいいや!
「お茶は…いい。
それより話を聞いてほしくて。」
和泉がすごく真剣な表情をしてそういうから、私は気持ちを落ち着かせてソファへ座った。
「なに?」