君の瞳に映りたくて。
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「ねー、今日ご飯行かない?」
「おう、いいよ。」
今日も部活が終わって、部室にはもう俺と優衣だけ。
もう19時、さすがにみんなも帰った。
「春翔ってさ、一番うまいのになんでそんな練習するの?」
「んー、だって俺よりうまいやつなんていっぱいいるし。
北高サッカー部もやられっぱなしじゃダメだしな。
ごめんな、お待たせ。行こ。」
「もーお腹ぺこぺこだよー。」
「ごめんごめん。
俺もすげー腹減ったわー。」
「春翔がこんな時間まで練習してるからでしょ!」
「はは、そうだけど。
あ、部室の鍵返しに職員室寄るけどいい?」
「うん!はやくいこ。」
俺はやっと部室の窓を閉めて、荷物をもって部室を出た。
「おい、まだかよー。」
え?
「ごめん、あと1本だけ。」
………宮下…まだ走ってたのか。
しかも祥也と。
「あの二人ってさ、本当に付き合ってないの?」
「…まぁ、祥也はそう言ってたけど。
でも宮下って男子と話さないじゃん?
だけど祥也とは仲いいし、実際はどうなんだろうな。
行こ。」
「ねぇ春翔。」
「んー?」
「春翔ってさ、いつも舞桜ちゃんのこと見てるよね。」
「はは、バレてた?
でも好きとかじゃなくて、きれいに走ってるなーと思ってるだけ。」
「へぇ、そっか!
………舞桜ちゃーん!」
え、話しかけんのかーい!
若干気まずいんだけど。
「あ、優衣ちゃん。
まだいたの?」
「春翔まだ練習してたんだよー。
でももう帰るとこ。
ね、春翔。」
「おう。」
宮下、ぜんっぜん俺の事見ないし。
どこまで俺を避けてんだよ。
「舞桜ちゃんも早く帰りなよー?
遅くなると危ないよ?
祥也くーん、ちゃんと舞桜ちゃんを送ってきなよー?」
………この二人がな…