君の瞳に映りたくて。
「春翔ー!おはよ!」
「あ、優衣。おはよ。」
「舞桜ちゃんおはよ!」
「おはよ。
優衣ちゃんは今日も元気だね。」
「へへ、まぁね!
こんなとこで春翔にも会えたし!
いつも朝練後なのに、今日は春翔も遅いから!」
「そういや陸部は朝練ねーの?」
「職員会議の日は朝練なし。
先生来ないから。」
「あー、なるほどな。」
そういうことか。納得。
「あ、香坂!」
「………あぁ、宮下か。おはよ。」
…また祥也か。
こんなタイミングでチャリで通りすぎんなよ。
しかも朝練はどうしたんだよ、お前は。
「じゃあ私先行くから。
優衣ちゃん、またね。」
「うん!」
で、祥也と行くのかよ。
しかも俺は無視かよ。
「春翔ってさ、舞桜ちゃんと仲良いの?」
「全く仲良くない。
今はまぁ会ったから挨拶したくらい。」
「ふーん。
まぁ確かに仲良さそうには見えないね。
舞桜ちゃんって誰とでも仲良くする子なのに。」
「俺は嫌われてんの。」
昨日のことで少しは好感度上がったかと思ってたんだけどな……