君の瞳に映りたくて。
「はーると!」
「おう、優衣。」
この二人も本当に毎日仲良しだね。
…ちょっとだけ、慣れてきたよ、やっとね。
「舞桜?」
「なんでもない、行こ!」
和泉が幸せならそれでいいや。
やっぱり。それで。
私と和泉のあの時間は夢だったと思えるようになってきたしね。
「ねぇ、舞桜。」
「んー?」
「いい加減、男乗り換えたの?」
「なにその言い方…
しかも乗り越えてません。
どうせ香坂の事言ってるんでしょ?
香坂とはなんにもないから!」
「でもかっこいいじゃーん。」
「かっこよければいいわけじゃないし、香坂とはいい友達なの。」
「でもさ、香坂が仲良い女子って、舞桜だけじゃん?
意識してみたら好きになるかもよ?」
「そう簡単に惚れないし。」
それに私はまだ和泉のことが好きなんだから。