君の瞳に映りたくて。



「はーると!」


「おう、優衣。」


この二人も本当に毎日仲良しだね。
…ちょっとだけ、慣れてきたよ、やっとね。


「舞桜?」


「なんでもない、行こ!」


和泉が幸せならそれでいいや。
やっぱり。それで。

私と和泉のあの時間は夢だったと思えるようになってきたしね。


「ねぇ、舞桜。」


「んー?」


「いい加減、男乗り換えたの?」


「なにその言い方…
しかも乗り越えてません。
どうせ香坂の事言ってるんでしょ?
香坂とはなんにもないから!」


「でもかっこいいじゃーん。」


「かっこよければいいわけじゃないし、香坂とはいい友達なの。」


「でもさ、香坂が仲良い女子って、舞桜だけじゃん?
意識してみたら好きになるかもよ?」


「そう簡単に惚れないし。」


それに私はまだ和泉のことが好きなんだから。



< 182 / 500 >

この作品をシェア

pagetop