君の瞳に映りたくて。
それからは決まられたクラスのところに座って、私たちは暑い中、体育祭を楽しんだ。
私と美乃里が出るリレーは午後で、それ以外はクラスの種目の綱引きに出ただけ。
しかも負け。
負けても別にいいやって、そんな程度の体育祭なんだけど。そんなもんなんだけど、ね。
「もうお昼だね~。」
「あ、そうだね。
美乃里どこでお昼食べる?」
「まぁ無難に教室。
涼しいしね。」
「だよね。
…体育祭っていろいろ自由でいいね。」
「この学校厳しいことばっか言うもんねー。」
「ね!ほんとそれ。
そんな校則厳しくしなくてもいいのにさ。」
すーぐ部活参加停止にするし。
あれどうにかならないのかな。
部活より勉強、道徳、校則ってさ。
部活だって、今しかできない内の1つなのにさ。
「おう、宮下!」
「あ、先生~。何?今からご飯なんだから手短にね。」
「飯のあとでいいんだけど、部室からバトン持ってきてほしいんだよ。
リレーの分が足りないっていうか破損してな。
陸部のを貸すことになったんだよ。」
「えー、そういうのは部長に頼んでよー。」
「ここで会ったのもなにかの縁っつーことで、頼んだ!
テントんとこに俺がいるから!後で頼むな!」
「はいはい、わかりましたよ。」
ったく、顧問なんだから自分でいってくれればいいのに。