君の瞳に映りたくて。

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「舞桜～、どうしたのー？
さっきからずっとボーッとしてるじゃん。」


「………ごめん、美乃里。
今は一人にして。」


あの二人があのあとどうなったかはよくわからない。
だけど、別れたことだけは香坂から聞いた。


大好きな人に彼女がいなくなった。

喜ぶべきなのか、悲しむべきなのか、私にはわからない。


ただ言えることは、和泉がすごく傷ついているということ。


そんな和泉を見て、私はなにを思えばいい？
今、君はなにを思ってる？

私は、君のためになにができる？

私はどうすればいい？


………そんな答えは誰からも返ってくるはずもなく、私の中の悩みはなんにもなくならないんだ。


「なにがあったの？」


そうやって美乃里は聞いてくる。
だけど、どこから説明すればいいのかわからない。

………ううん、一から説明するのが嫌なんだ。


「ごめん、後で話す。」


もう少し、気持ちの整理ができてから。


「………ちょっと来て。」


「…え！？」


私はこの時忘れてた。
美乃里はけっこう強引な性格だったことを。