君の瞳に映りたくて。



「………まぁそうなんだけどさ…

あ、そうだ。
和泉~!」


そしてなぜ和泉を呼ぶんだ。
さっききついこと言ったから若干気まずいじゃないか。


「………先生、私もういくよ?」


「いや!宮下はダメだ!
………かといって榑林もまだダメだ!」


「はぁ?なんで私まで!」


いやいや、美乃里。
私だけならいいのか?
一緒に帰らないのか?


「なにー?」


「あ、香坂まで来た。」


あの二人ってなんかセットっていうか、いつも一緒だよね、本当に。


「ちょいここ立って。
香坂もきてちょうどいいわ。

ちょい和泉と宮下、一緒に100メートル走って。」


「は?え、なんで?」


「スタートの合図は榑林。
それと、榑林は宮下、香坂は和泉の足のストッパー頼むわ。
俺がタイム計るから。」


おーい、聞いてますか~?


「じゃあ頼むわ。」


………無視ですね。



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