君の瞳に映りたくて。



「おい、宮下!走るんじゃないのか!?」


「あぁぁ!!走ります!!」


美乃里のせいでサッカー部の方に目が行ってたよ。

すぐとなりで練習してるんだもん。無意識に目がいってしまうのは、やっぱり恋をしてるから。


「はは。先生声おっきすぎだし、舞桜も声大きすぎ。
サッカー部の人たちの方まで聞こえてたと思うよ?」


「もう!美乃里はからかいすぎ!走るから美乃里もやってよね!」


「はいはい。じゃあいくよ?
よーーい ドンっ!!」




同じグラウンドで同じ空の下

同じ地に足をつけて走れるだけで

それだけで私は幸せだったんだ━━━



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