君の瞳に映りたくて。


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ど、どうしよう。
こんな暗くなっちゃって…ちょっとだけのつもりだったのに………


もう21時!!真っ暗!

こんな暗いと怖くて一人じゃ降りられないし………
なんかオバケとか出そうだし…もう今は別の意味で泣きそうだよ!!

私のバカ!!


あ、そうだ。
香坂に迎えにきてもらおう…


ガサッガサガサー


え。
な、なに…なにかいる…?
誰か来る…?


怖い…怖いよ………

こんなとき、前みたいに和泉がいてくれたら………


「い、ずみ…」


呼んだら来てくれるんでしょ?
私の声が聞こえるんでしょ?

ならすぐ来てよ…


「え?」


「………え?」


「あれ、今俺の名前呼んだ?よね?」


………な、なんで和泉がここに…?


「それにここ、俺の秘密の場所だったのに。
宮下も知ってたのかー。」


い、いや…あなたが教えてくれたんだけどね…


「何してんの?こんな時間にこんなとこで。
それにまだ制服じゃん。」


「あー、いや…ボーッとしてて…」


そして気づいたら夜で怖くて帰れなくなった
なんて恥ずかしすぎて言えない。



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