君の瞳に映りたくて。

━━━━━━━━━━━━━━・・・・



「で、なにがあったわけ？」


部活も始まり、ウォーミングアップも終わり、一通り走ったあと、美乃里が近づいてきた。


「あのね、
………和泉と友達になったの。」


「友達ー？」


「うん。
実は前から言われてたんだけど断ってて。
友達にはなりたくはなくてさ。

だけど昨日押しに負けて友達になって。
んで連絡先交換したら和泉から連絡来て、夜けっこう遅くまでずっとLINEしてたら寝るの遅くなっちゃって。」


「ふぅーん。
だからそんな嬉しそうなわけね。
昨日とは大違い。」


「まぁ単純なんです、私。」


「あんたよりも、和泉の方がね。」


「まぁ確かに。」


でも、和泉が元気になったならそれでよかった。
ほんとに。


「ってか優衣ちゃんは？」


「さぁ？サボりじゃない？
あんなビッグカップルが別れたなんてすぐ噂広まったし、優衣が二股かけてて和泉は遊びだったってこともみんな知ってるし、気まずいんじゃない？」


「ふーん。」


まぁどうでもいいけど。