君の瞳に映りたくて。
「………あれ、春翔は?あいつまだ?」
「なんか美乃里と消えたらしいよ。」
「榑林と?なんで?」
「さぁ?」
あの二人って仲良いのかなぁ…
「ってかまたテストだな。」
「ほんとだよ!
この前終わったばっかりなのにー。
だからまた教えてね。」
「はぁ?自分でやれよ。」
「自分でやって、いつも散々。
美乃里は頭いいけど教えてくれないし香坂しかいないし。
ダメって言われても家押し掛けるからね。」
「鍵かけとく。」
「ピンポン押しまくる。」
「迷惑。」
頭よくなりたいとかいい点とりたいとか、そういう贅沢は言わない。
普通になりたい。切実。
「あ、舞桜おはよ!来てたんだ。」
「美乃里~、何してたのさー。
あ、香坂またね。」
私は、和泉と戻ってきた美乃里の元へ行って、和泉は香坂のところに。
挨拶だけして、私たちはそれぞれ話し始めた。
「和泉と何してたの?」
「んー、まぁ相談っていうかいろいろ。
あとでいうよ。今ちょっと時間ないし。」
「あー、うん。わかった。」
相談…?なんだそれ。まぁいいや。