君の瞳に映りたくて。
「部屋ここ。どーぞ。」
「うわー、めっちゃきれい。そして広い。」
「まぁ杉山さんが毎日掃除してくれてるからね。
はい、クッション座っていいよ。」
「さんきゅ。
杉山さんってさっきの人?
お手伝いさん?」
「うん、そう。」
「………その写真、家族?」
「あぁ、これ?そうだよ。
お父さんとお母さんと、弟。
あ、そういえばこれロスだね。」
「へぇ、ここがロサンゼルスかー。」
「ま、そんなことよりまずは英語だね。
単語とかはさすがにわかるよね?」
「まぁ、だいたい?
自信ないのもかなりあるけど…」
「単語はもう暗記しかないしね。
で、なにがわかんないの?」
「もう全部わかんない。
過去形と現在進行形はわかる。
過去進行形と現在完了と…ってなってくると意味不明。」
「もう典型的なやつじゃん。
簡単だよ。覚えちゃえば。
過去形は"勉強した。"で、過去進行形は"勉強していた。"
be動詞+動詞過去分詞ね。
日本語で話すなら過去形は"私は勉強した。"
過去進行形は"私はお昼に勉強していた。"
みたいな。
過去にあったことを今説明しているっていうのかな。
現在完了は4つのパターンがあるから覚えるの大変だけど
○○し続けている、っていう言い方をする"継続"と
○○したことがある、っていう"経験"と
○○し終わった、っていう"完了"と
その結果、○○、っていう"結果"に分かれてて
これ全部が現在完了形になるの。
まぁとりあえず形とか書いといてあげるから、覚えるしかないんだけどね。
"勉強している"だと現在進行形なんだけど、"私は朝からずっと勉強している"だと現在完了形の継続になる。
次に経験だと、
"勉強していた"だと過去形だけど、"勉強したことがある"だと現在完了形の経験になる。
完了は、
"勉強が終わった"だと過去形で、"勉強が終わったところだ"が現在完了形の完了。
結果は、
"彼は勉強をしに友達の家に行った"だと過去形で、"彼は勉強をしに友達の家にいったから、今ここにはいない"ってなると結果になる。
わかった?」
「とりあえず今のところまではわかった!」
「日本語で聞くとすっごい簡単でしょ。
まずは言葉の意味を理解するところだよね。
ちょっと待ってね。」