君の瞳に映りたくて。


翌日ー


私はまた誰よりも早く学校へ行くと、すでに和泉がウォーミングアップを初めていた。


「…あ、宮下おはよ。早いね。」


「和泉こそ。
まだ7時前だよ?」


「でも、宮下も来てるじゃん。」


「昨日走れなかったから。
夜は勉強もしなきゃだし、なら朝走らなきゃと思って。」


「はは、俺も。
サッカーのためなら朝起きるのも辛くないわ。」


「そうだね。
じゃあ私着替えてくるし、邪魔してごめんね。」


「いや。」


和泉はそういって、すぐにまた走り出した。
ほんと、よく頑張るよね。
サッカー部のエースなのにさ。


………負けてられないね。
私も走ろっと。



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