君の瞳に映りたくて。


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「香坂ありがと。
これで次のテストもバッチリだよ!」


「あぁ、まぁこっちも英語教わったしな。
じゃーな。
春翔、変なことしねーでちゃんと送ってけよ。
一応女なんだから。」


「一言余計です。
普通に女の子だから。」


「はいはい。」


「宮下、帰るぞ。
じゃーな、祥也。」


「また明日ね~。」


「おう。」


テストかぁ。
テストが終わって、金曜日に全部帰ってきたら日曜日から修学旅行か。

アメリカだけど…ロサンゼルスだけど…
でも和泉が一緒だからやっぱり楽しみ。
和泉と1週間一緒だもんね。


「あのさ、宮下。」


「ん?」


「さっきごめんな。」


「全然いいよ。もう気にしてないし。
私も邪魔しないでとか言ってごめんね。」


「いいよ。」


「もうすぐ修学旅行だね。」


「だな。
めっちゃ楽しみ~。俺海外初めてだし!
英語とか全然わかんないけど、宮下いると心強いしな。」


「まぁ英語なら任せてよ!」


不安はある。まだ怖さもある。
でも…きっとまた和泉が助けてくれるよね。



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