君の瞳に映りたくて。


そしてそれから3日間のテストが終わり、今日はテスト返却日。

テストが帰ってくるまで部活も禁止だから、私は美乃里と少し時間が早めの教室で話していた。


「………舞桜、ほんとに?」


「うん。ごめんね、今まで黙ってて。
私はまたアメリカで頑張ってくる。」


私は、美乃里だけには本当のことを話した。
自分の両親がアメリカにいることも、全部。

どうして日本に戻ってきたかも。


「………ごめん、応援するべきなのに…」


「はは、泣かないでよー。」


「だって…アメリカなんて遠すぎるよ…」


「………あのねぇ、時差はあるけどメールも電話もできるんだからね?
会えなくなるけど、友達でしょ?」


「当たり前でしょ!」


美乃里が泣いてくれて、つられて泣きそうになったけど耐えた。
泣いたら止まらなくなりそうで…


「おっはよー。
あれ?どうした?」


「あ、和泉、香坂おはよ!
美乃里ね、飼ってた猫が死んじゃったんだって。」


「え!まじ?」


「う、うん…それで舞桜に話聞いてもらってたらまた泣けてきちゃって…でももう平気!
ごめんね、舞桜。」


「ううん、平気!
あー、今日は久しぶりに走れるから嬉しいや。
早く終わんないかなー。」


「その前にテストだろ。
あんだけ教えたんだから前回よりいい点とれよ。」


「もうあとは願うことしかできないけど。」



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