君の瞳に映りたくて。
それからは4人で修学旅行の話。
なんでかな、あんな嫌だったはずのアメリカが、今はちょっとだけ楽しみになってる。
やっぱりみんなで行けるから…かな?
「そういや、最近みんな英語頑張ってるよな。」
「そりゃそうでしょ!
日本語通じないんだから。」
「うちには宮下がいて助かったなー、ほんと。」
「Leave it to me!」
「はい、今の誰か訳してくださーい。」
「任せてって言ったんです。
もうこれは和泉には頼れないねー。」
「最初っから春翔には誰も期待してないしな。」
「うわ!今のグサってきたわー!」
「それよりさ、みんなもうドル用意した?」
「あー、うちは家にあるって言うか親が用意したのがあるかな。」
「俺まだ。」
「俺もー。」
「なら明日、部活のあと両替にいかない?
舞桜は?行く?」
「みんないくなら行くよ!」
「なら決まりね。」
………っていうか、目あすの金額日本円でかいてあったよね。
ドルにした方がわかりやすいのにね。
「今1ドル何円?」
「さぁ?」
「五万円って何ドルなんだろー。」
「適当でいいんじゃね?」
…和泉って適当だね…