君の瞳に映りたくて。



「席つけー!」


そこに先生がきた。
もう先生が来る時間だなんて早すぎ。


「あ、宮下!
さっき親御さんから電話きたけどお前「あぁぁぁぁぁ!!!

ちょっと来て!!」


「な、なんだよ」


なんで入ってきて早々その話なんだ、この人は!!


「転校の話は内緒で、お願いします。」


「なんで?」


「だって引越し先がロスだなんて、金持ちだなー、なんてなったらやだもん。
ここまでそのことを隠してきたんだから。

転校するってなったらどこに?ってなるじゃん。」


「ふーん、なるほどな。
でも編入試験とかあるだろ?」


「あそこは金さえ出せば入れるような学校だから。
ま、私向こうでは優等生だったから大丈夫じゃない?多分。」


「ふーん。
でも残念だなー。エースがいなくなるなんて…」


「みんな速いから大丈夫でしょ。
それより早くテスト!結果!」


「あぁ、はいはい。」


こんな話してる場合じゃないよ。
今日は1日テスト返しの日だもん。


順位上がってますように!!


「親から電話来たの?」


「和泉…うん、まぁ。」


「なんだって?」


「………あー…あれ、
前の事件のことがばれました。」


「え?話してなかったの?」


「だって話したら面倒なんだもん。」


「でも心配してたんじゃね?」


「…うん。
でもまぁでも未遂だったから。
大丈夫。」


「そっか。
でも電話来てよかったじゃん。」


「うん。」



< 256 / 500 >

この作品をシェア

pagetop