君の瞳に映りたくて。
「席つけー!」
そこに先生がきた。
もう先生が来る時間だなんて早すぎ。
「あ、宮下!
さっき親御さんから電話きたけどお前「あぁぁぁぁぁ!!!
ちょっと来て!!」
「な、なんだよ」
なんで入ってきて早々その話なんだ、この人は!!
「転校の話は内緒で、お願いします。」
「なんで?」
「だって引越し先がロスだなんて、金持ちだなー、なんてなったらやだもん。
ここまでそのことを隠してきたんだから。
転校するってなったらどこに?ってなるじゃん。」
「ふーん、なるほどな。
でも編入試験とかあるだろ?」
「あそこは金さえ出せば入れるような学校だから。
ま、私向こうでは優等生だったから大丈夫じゃない?多分。」
「ふーん。
でも残念だなー。エースがいなくなるなんて…」
「みんな速いから大丈夫でしょ。
それより早くテスト!結果!」
「あぁ、はいはい。」
こんな話してる場合じゃないよ。
今日は1日テスト返しの日だもん。
順位上がってますように!!
「親から電話来たの?」
「和泉…うん、まぁ。」
「なんだって?」
「………あー…あれ、
前の事件のことがばれました。」
「え?話してなかったの?」
「だって話したら面倒なんだもん。」
「でも心配してたんじゃね?」
「…うん。
でもまぁでも未遂だったから。
大丈夫。」
「そっか。
でも電話来てよかったじゃん。」
「うん。」