君の瞳に映りたくて。



なんか複雑。
でも笑ってないとバレそうだから………


「テスト返すぞー」


あ、テストか。
どうか、どうか点数が上がってますように!!!







「香坂見てー!」


「んだよ、うるせーな。」


「数学87点!物理82点!
どっちも前回よりかなりいいよー!」


「当たり前だろ。
俺が教えたんだから。」


「アンビリバボーだよ!
香坂と仲良くなる前は赤点だったのに…」


「それもどうかと思うけど。
ちゃんと理解すりゃできんだろ。」


「やればできる子!!」


「自分で言うなよ。」


いやー、ほんと短期間でよくぞここまで上がったね。
こんなできてるとは思わなかったよ。

順位だって、252位中85位だよ。
アンビリバボー。
前まで210位とかだったのに。
今思えばかなりやばかったな、ほんと。


「宮下!」


「あ、和泉。
英語どうだったー?」


「73!」


「ちょーギリじゃん。」


「でもそれが一番低くて、他のは80越え!
英語前回50点だったからね!
ちょー上がった!」


「そっか、ならよかったー。」


「宮下は?日本史どうだった?」


「ふふ、気になるー?
じゃじゃーん!92!やばくない!?
私北高来てこんないい点数とったのはじめて!」


「まじ!?やべー!さすが俺!
じゃあお礼はなにしてもらおっかなー。」


「あ、今からジュース買ってきてあげる。
バナナミルクでいい?」


「は!?やす!しかもバナナミルクって!」


「え?ダメ?」


「ダメ!もっとゆっくり考えるわ!」


「えー、無理のないようなのにしてね?」


「俺は無茶は言わねーし!」


「はいはい、うるさい。
もうお昼でしょーが。
舞桜、買いにいかなくていいの?お弁当。」


「あ、そうだった。
予約したから取りに行くだけだけどね。」


「あ、俺もいく!」


「じゃあ一緒に行こ。
美乃里、先香坂と食べてて!」


今日は午後から修学旅行説明会。
明後日出発なのにね。

その説明会があるから、2年だけ休み時間なしで、午前中で9教科返却され、解説などもあったんだ。
だからすっごい楽な1日。


しかも今日は和泉とご飯を食べる約束もしてたし、購買も一緒に行けるとか、友達っていいね。
虚しいけど。



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