君の瞳に映りたくて。
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「あのね!美乃里!」
「………なに。」
長く、特に聞く必要もなかった説明会が終わり、私と美乃里は部室で二人きり。
やっと走れる時間がきたよ。
「………さっきね、和泉と間接キスしたの。」
「…は?なんでそんな状況になったわけ?」
「今日お昼私和泉と一緒に買いにいったでしょ?
そしたら和泉、私の好きなバナナミルク買ってきてくれて、私が歩きながら飲んでたら、和泉がそれ奪って飲んだの。」
「………まじで?
それもう舞桜のこと好きなんじゃないの?」
「や、そこまではいかなくても…
でも最近すごく仲良いと思うんだよね、私たち。
ね!どう思う!?」
「知らないよ。
でもさ、コクっちゃえば?
うまくいくんじゃない?修学旅行とかでさ。」
「………でもフラれたら気まずいし…」
「たとえフラれても、舞桜のこと避けたりしないよ、あいつは。
だいたい、友達になりたいってやつずっと断ってたのにしつこく言ってきたんでしょ?
その時点でもうあり得ないし。絶対大丈夫。
フラれても友達になれる。舞桜次第だけど。」
「…フラれる前提で進めないでよ。」
「もちろん私はうまくいくと思ってるよ?
だってベッタリじゃん。」
「…うまく、いくかなぁ…」
「和泉は人気あるんだから、先手必勝だよ!
今一番可能性あるのは舞桜だよ!」
「…まぁ考えときます…」