君の瞳に映りたくて。



それからはとにかく走った。
走ってると、恋愛感情も無になるけど、いやなことも忘れさせてくれるから。


「舞桜、見て。」


「んー?」


「優衣のやつ、ずっと和泉見てる。」


「………確かに。」


優衣ちゃん、本当は和泉のこと好きだったのかな…
もしかして、友達の前では強がって和泉は遊びだなんていってたけど、本当は………


………やめよ。
考えただけ無駄じゃん。

それに、和泉は冷めてたって言ってたし………


信じるしかないよね…


「美乃里!走る!」


「え、うん。」


人の気持ちなんて、考えたってわかんないもん。



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