君の瞳に映りたくて。


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「よーし、みんなちゃんとついてこいよー?」


一時間半ほどで空港につき、点呼をし、あっという間に搭乗時間。
人数が多いから何をするにも時間がかかるみたいで。


「飛行機で早めに寝付くコツとかあるの?」


「まぁ人によるだろうけど、私は勉強かな。
勉強してると、いつの間にか寝ちゃってる。」


「あー、俺も絶対そのタイプ!
数式とか英文とか見ると眠くなるよなー。」


「あとは単純に夜ふかしするとか、あと音楽聴いてるとか。
その日の体調によってかな。」


「ふーん、なるほどね。
勉強とかは確かに眠くなるもんね。」


「あ、でも俺勉強道具持ってきてないわー」


「なら英語の本を借りて、和訳するとか。
CAに言えばすぐ借りられるよ。」


「お、おう。」


いや、なんでCA相手になると緊張するのさ。
おかしいでしょ。


「俺なんかもうすでにねみーんだけど」


「私もー。
なんかゲームしすぎた。」


「じゃあ美乃里と香坂はすぐ寝られそうだね。
でもご飯もあるし、なかなかうまくいかないんだけどね。」


…私は今日うまく寝られるかな。
飛行機って全然慣れないんだよねぇ…
っていうか、アメリカと日本の一往復しかしたことないし。
絶対時差ボケで眠くなるし。


人にアドバイスしてる場合じゃないよ。



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