君の瞳に映りたくて。
それから荷物検査や出国手続きを済ませた。
さすが修学旅行。すっごい楽だ。
楽なのに、簡単にこういう体験をさせるのはやっぱり修学旅行だからなんだろうな。
それから搭乗し、飛行機内では美乃里、舞桜、和泉、香坂の順に座れて、私はまた和泉とお喋り。
本当に美乃里と香坂が気を使ってくれてると思う。
「ご飯っていつ食べるの?」
「んー、便によっても違うけど、たぶん今から軽食が出てきて、着陸前には朝食が来るかな。
だから軽食食べたら寝られるよ。」
「へぇ、そうなんだ。」
美乃里はいつも通り落ち着いてる。
その反対側、和泉はものすごいハイテンション。
その向こうの香坂はかなり眠そう。
なんであんな眠いんだよ。
「もうすぐ離陸だなー!」
「ふふ、そうだね。」
飛行機1つでこんなにはしゃげる和泉。
決して嫌いじゃない。
こういう性格だから、一緒にいて楽しいんだと思うしね。
これが和泉の魅力なんだと思う。