君の瞳に映りたくて。



それから2日目、3日目、4日目と時は流れ、もうバス飽きたよ、となりつつあった5日目。

今日もバスで有名どこを観光したり、歴史に触れたり、英語に触れたりと過ごし、夕方から初めての班行動となる。


ロサンゼルス、メインストリートへと向かっていた。
そしてこのストリート、少し曲がったところに私の実家らしき、親の家がある。

私の実家はいったいどこなの、とたまに迷うところだけど長年住んだのも、今親の住んでいるところもここだから、恐らく実家はこっちになるんだろうけど。


「よーし、ついたぞ。
こっからは歩きになるけど、決してこのストリートから出ないように!
単独行動は厳禁で、時間厳守!
暗いところには絶対に行くなよ!」


先生がしつこいくらいみんなに警告をし、やっと私たちはバスから降りた。


「あーー、つっかれたー。」


今日はアナハイムの方まで行った。
もはやロサンゼルスではなく、カリフォルニア洲の旅行だ、これじゃ。

とにかくバス移動が長くて疲れる。
新幹線ないの?なんて思ったり。


「じゃあ行こっか。」


私は、少しだけ懐かしいここに、また足を踏み入れた。
昔とは違って、今のロサンゼルスは治安も良くなりつつあり、雰囲気も良くなっている。
それがなによりも嬉しい。


「なに見る~?」


「片っ端から見たい!」


相変わらず和泉は無茶なことを言ってるけど。



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