君の瞳に映りたくて。
それから夕方まで、服を見に行ったり、ファミレスでご飯を食べたり、他人から見たら一人だけど
私は和泉と二人でデートしてるみたいで完全に浮かれていた。
あんな見てるだけだった和泉が今、目の前で私とご飯食べてるんだよ。
まぁ和泉は食べてないけど、それでも…たとえ幽体でも一緒に同じ時間を過ごすなんて夢だったよ。
「今日は帰ろっか。
もう夜になるし、女の子だから危ないでしょ。」
「え、大丈夫だけどね。」
「いやいや、危ないでしょ。
なんか夜になると怖い幽霊増えるよ?」
「………帰る。」
「うん、そうそう。
それがいいよ。」
………なんか都合よく丸められた気がするけど…
ま、いっか。心配してくれたんだしね。