君の瞳に映りたくて。



それから私は和泉に乗せてあげて、そしたら今度は和泉が私のお盆にたくさん乗せてきて………


「こんなに食べられないよ!」


「えー、宮下なら食える!!」


とわけわかんないことを言い出すし。


「よし、とりあえず戻ろうぜ。」


「とりあえずって、和泉はまだ食べるの?」


「あったり前じゃん!」


やっぱり男子は違うね。
私もなかなか食べる方なのにさ。


「二人ともおっそ。
しかもそんな食べるの?舞桜。」


「和泉が勝手に置いてくんだもん。
和泉ちゃんと食べてよね、こっぢも。」


「えー、ったくしかたねーな。
じゃあ俺のニンジンあげる。」


「あ、好き嫌いしてるとサッカーできないよ。」


「どんな理屈なんだよ!
ほら、いっぱい食うと足速くなるぞ。」


「どんな理屈なの!」


「あ、まだあった。」


どんだけにんじん嫌いなの………



< 288 / 500 >

この作品をシェア

pagetop