君の瞳に映りたくて。
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「ってかねー、俺触ることは出来ないんだけど波動…じゃなくて………衝撃波?みたいの使えるんだけど!」
帰り道、人気がなくなったところでそんなことを言い出した和泉。
「衝撃波?」
「ちょい試してみるよ?ちょい構えててね?」
え?え?え?………衝撃波?
私が戸惑っていると和泉は手のひらを私に向けて、そして優しく、だけど少し早く私の方へ空気を圧すようにつきだしてきた。
「………きゃあぁぁ!!」
な、なに!今の!軽く押されたよ!?
え、なんで!?今のが衝撃波!?
「はは、どうよ。すげーしょ?」
「………でもどういうときに使うの…?」
「指一本でやるとリモコンのボタンも押せるから、テレビが変えられる!
さっきテレビ変えたくてどうにかならないかなーとおもってやってたら出来ることが判明した!」
………くだらない。けどなんか可愛い。
基本的に和泉って自分の好きなことには熱中するんだよね。