君の瞳に映りたくて。
部屋に戻った私はすぐにシャワーを浴びて、髪の毛も乾かして
呼びに持ってきてたショーパンと緩めのパーカーを着て、部屋で待機していた。
そして美乃里がお風呂へ入ってから15分程たったころ、スマホがなって、私は期待に胸を膨らませて画面をスライドさせた。
"待たせてごめん!
無事ホテルからの脱出成功!いつでも来いよ!"
と、和泉から。
"OK!あと5分くらいしたら出発しまーす"
よし。
さすがに美乃里がシャワー浴びてるときに出ていけないしね。
先生来たら困るし。
私は髪の毛を緩く2つに結び、準備を整えてテレビを見ていた。
「あれ、まだいたの?」
「あ、美乃里!
美乃里が出てくるの待ってたんだよ~。
シャワー中に無断で出ていくのもどうかと思って。
じゃあ私いってくるね!
先生来たらトイレにこもってるとでも言ってね!」
「あぁ、そこらへんは任せて。
私、先生からの信頼は厚いから。」
「ありがと!
…よし、行ってきます!」
私はそーっとドアを開け、エレベーターだとまずいから非常階段で1階へ向かった。
先生たちは恐らくこの時間は見回りとご飯食べてる方についてるから、一階にはいないはずだし………
いない、よね?
非常階段のドアから顔をだし、先生がいないことを確認して一気に庭へ出るドアに走った。
「………さむっ」
よかった、パーカー着てきて。
それに見つからなくてよかった~。
えーと、和泉はどこだー?