君の瞳に映りたくて。
君との出会い。
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「よし、朝練はこれで終わりな。
今日は登校日だからちゃんと遅れずに教室に行けよー。」
もう少しで夏休みも終わりだというのに、このタイミングでの謎の登校日。
夏休み中に3日間設定されている登校日に親からの連絡なしで欠席をすると、必ず親に連絡が行くからみんな休まず登校するんだ。
校則の厳しいこの学校だから、この登校日のせいで髪の毛を染めるなど、はめを外すことすら出来ない。
ま、陸上部の私にはどっちにしろそんなことできないんだけどね?
「舞桜~!教室行くよー?」
「えぇ!ちょ、待って!」
美乃里とは1年のときはクラスが違ったんだけど、陸部繋がりですごく仲良くなったんだ。
そして晴れて2年では同じクラス!もう幸せすぎて学校が楽しくて仕方ない。
「ちょっと待ってよ~。」
そんな美乃里はツンデレだから、私を置いて部室を先に出てっちゃったんだけど。
だから私はいつも美乃里を追いかけてドアを開ける。
「いっ…!!」
いつものようにドアを開けようとしたらいきなり部室のドアが開いて、鼻を強打した。
「あ、ごめん!大丈夫!?」
「美乃里~…」
「ごめんごめん…
外に和泉いたよ?」
「え!」
私は美乃里と一緒に部室を出ると、少し先には私の好きな和泉春翔(いずみ はると)の姿。
サッカー部も終わったんだ。そりゃそうか。