君の瞳に映りたくて。



それからはとくに宮下と会話もなく朝食タイムが終わった。

こんなに話さないのは珍しいけど、それでも思ってたより空気が柔らかかった。


「じゃ、またあとでね。」


エレベーターを降りるときも、いつも通り宮下は俺に笑顔を向けた。


「宮下普通じゃん。」


「……そうだな。」


これでよかったんだけど……なんか違和感。
まぁ仕方ないか…俺に気をつかわせないためかな。


「それよりさっさと支度しろよ。
あと30分で集合時間だからな。」


「あ、あぁ。」


……俺は宮下と色も合わせたんだよな…
俺から言い出したけど…こういうのが思わせ振りになんのかな。

距離感がわかんねぇ……



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