君の瞳に映りたくて。



宮下に惚れてる、か……
俺は宮下のことが好き、なのか…?

………うん、俺、好きなのかも…



「俺、どうすりゃいいの?」


「はぁ?知らねーよ。
言いたきゃ言えばいいんじゃねーの?
昨日コクられて今日には冷めてるなんてことないだろうし。
冷められなくねーならさっさと言えば?」


「…でもさ、祥也も好きなんじゃねーの?」


なんでこいつ、俺にばっかり…


「あいつが好きなのは春翔だから。
春翔といるときは本当に楽しそうにしてるしな。」


そう話す祥也の表情はすっげー穏やかで…


「……似合わねー。」


「お前が言わせたんだろ。」


「なに話してんの?」


「うわっ!み、宮下…いつの間に…」


振り返ればいつの間にかそこに宮下と榑林がいて、ポカーンとしてる榑林と、俺の焦り具合に笑う宮下。

なんか、意識すると笑ってる顔にドキドキするし、顔が見れなくなる。どぎまぎする。


「いや、話しかけたのは私なんだけど。」


そうだった、もう出発時間でロビーで二人を待ってたんだった…

聞かれてなくてよかったー…


「な、なんでもねーよ!
それより早く行こ。」


「あ、ホテルに迎えが来るんだよね。
外にいよ。」


宮下は俺はスルー。
祥也を見てそういって外に行った。

……俺が思いっきり目をそらしたのもあるだろうけど…



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