君の瞳に映りたくて。



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それから車移動になったけど……
宮下はずーっとリアンってやつと話してる。
車内には二人の話し声、笑い声しか聞こえない。

なんせ、会話が英語だから。
バカで英語ができない俺にはさっぱり理解なんてできない。


日本語ペラペラなんじゃなかったのかよ。


「おい、春翔。
宮下となんか話したのか?」


「あぁ、忘れてだってさ。
別に俺と付き合いたいわけじゃないらしくて、つーか俺とは付き合えないんだと。
昨日はコクってきたくせに、今日はフってんの。俺のこと。
相変わらず俺の話はなんにも聞かずにな。」


「…普通好きなら付き合いたいんじゃねーの?」


「なら本当は好きじゃねーんじゃね?」


「んなわけあるか。
俺はあいつから何回もお前の相談されてんだよ。」


「な、お前知ってたのかよ。」


「つーか、俺と宮下が仲良くなったのだって……いや、なんでもねーわ。」


「は?なんだよ、言えよ。」


「言わなくてもわかれよ、思い出せよ。
なんつーか、いい加減あいつがかわいそうになってくるわ。」


「はぁ?」


意味わかんねーんだけど。



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