君の瞳に映りたくて。


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「はい、到着~。」


「ありがと、リアン。
みんな降りるよー!」


「舞桜、これおばさんから。
お小遣いだってさ。」


……500ドル…多過ぎ……


「……200でいいや。
あとは返金。」


「もらうんかい。」


「はは、貰えるのは貰っておこうかなって。
リアン送ってくれてありがと。
帰りもお願いね。時間厳守で!!」


「はいはい、わかってますよ。
気を付けてな。」


「ここは治安がいいから大丈夫です。
じゃ、また夜にね。」


最後に50ドル、リアンのポケットに突っ込んで私は車を降りた。
リアンはお金持ちの息子だから50ドルなんて大したお金じゃないだろうけど、"親しき仲にも礼儀あり"だからね。
日本らしく。


「よし、行こ!」


私は美乃里の腕に抱きついて、初めて行くネズミーランドへ足を踏み入れた。



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