君の瞳に映りたくて。



「…ってかさ、その彼氏はどうなったわけ?」


「別れた。
っていうか、向こうにも女がいたの。
新しい彼女なんだってさ。開き直ってんの。
私の方が遊びで…もう好きじゃなかったんだけど、遊ばれてたのがすっごい悔しくて…
……それで、春翔に謝ろうって思ったの。

安易に告白なんてしてごめんなさい。
春翔で賭けてごめんなさい。
……傷つけてごめんなさい。」


「……もうわかったから。
謝んなよ。…泣くなよ。」


和泉がそうやって、優衣ちゃんの頭に手を乗せてて
……やっぱり、和泉は私といるときとは違った顔をしている。


私は安易に告白してないのに、結局私は選ばれない身なんだと痛感した。




……部屋戻ろ。



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