君の瞳に映りたくて。



それから私たちは買い物をして、ずーっと食べてみたかったバーガーショップへと入った。
決していいお店じゃないんだけどね。


「ごめんね、修学旅行なのに付き合わせちゃって。
ずっと来てみたかったんだ~。」


「日本にはない店だな。」


ずっと来てみたかったんだけど、一緒に行く人がいなくてこれなかったんだよね。
雑誌とかテレビでも紹介されてたしね。
日本ではそこまで有名じゃないけど、ロスだとわりと有名だしね。


「おー、結構混んでるね。
なにがオススメ?」


「えー、初めてだからわかんないよ。」


とりあえず写真メニューだけで選んで、席に座った。
席は場所取りしなくても店員さんが案内してくれる。
いちいちチップのためにそういうシステムなんだろうけど…


「ってかめっちゃおっきくない?
美乃里こんなに食べられる?」


「んー…」


うん、無理だね、わかった。
きっとあとで男子に回るね。


「いただきまーす」


こんだけ大きいとお腹いっぱいになりそう。
やっぱり日本とは違うねぇ…
お母さんは絶対こういうお店、連れてってくれないし。

「太るからだめ!!」とかいってさ。


食べたら動けばいいじゃん。
いちいち体型のことうるさいんだよね。
短距離にしたら足に筋肉増えて、太くなったとかうるさいし。


「あ、そうだ。
そういえば美乃里ってなんでマネージャーなの?
足速いから走ればいいのに。」


「私は別に走るのが好きなわけじゃないから。
中学の時は吹奏楽だったしね。」


「え、そうなの?」


「うん。」


すっごい意外だ。
美乃里が吹奏楽か…



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