君の瞳に映りたくて。



それからは前みたく仲良く班行動出来たと思う。
違うのは、隣にいつも香坂がいて、たまに手が繋がれること。


そして買い物を楽しんで、またリアンに迎えにきてもらった。


「ねぇ、リアン。大学休んでくれたの?」


「え?いや、行ってるって。」


「たってリアンの大学、ロスからじゃたった6時間じゃ往復できないじゃん。」


「…あれ、俺大学教えてたっけ」


「知ってます、昔から。
合格したときだって、すぐに連絡してきたじゃん。」


「…まぁ、たまにはね。」


「ごめんね、こんなこと頼んじゃって…」


「舞桜らしくねー!
そんなこと気にすんなよー。
俺はね、頭がいいからちょっと休んだくらいじゃ平気なの。
いちいちそんなこと気にすんなよ。な?」


「…ありがと。」


「そんなことより、年明けは一緒に過ごせるんだろ?」


「んー…うん、そうだね。
でもリアン休み少ないでしょ。」


「ギリギリまで舞桜んちで過ごすからいーの。」


「いや、うちには来なくていいです。」


「いや、行くね。」


「…ま、お母さんがどうせ誘うか。」


「そうそう。」


年越しは毎年ロスの我が家で過ごす。
去年も…仕方なく帰ったんだ。護衛つきで。
リアンと出会ってからは、毎年一緒に年を越してきた。
きっと、今年もリアンと年を越すんだろうな。



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