君の瞳に映りたくて。



元のホテルへとつき、リアンと別れのハグを交わし、私たちはみんなのもとへと戻った。


そこからはバスに乗り、次の目的地、ゲストファミリーの方々との待ち合わせ場所へと到着した。


「よろしくお願いします。」


「コチラコソ」


やっぱりカタコトだけど日本語が少しわかる人たちだった。

結局、私が英語で対応しちゃったんだけど…
話に聞けば迎えに来てくれた40代くらいのお父さんの他にはお父さんのお嫁さんのお母さんだけの二人暮らし。
日本が大好きで、もうすぐ日本へ旅行に行くとかで日本語をずっと勉強してきた、と。

優しそうな人で本当によかった。


そして徒歩5分ほどでついたのは、治安がとてもいい地区の住宅街にある、大きな白い家。


「おっきーい」


「キレイな家だなー。」


「中へドウゾ。」


すごーくカタコトだけど、それでも必死に伝えてくれるから嬉しい。
こっちで日本語が聞けるのが嬉しい。







それから私と美乃里は2階、和泉と香坂は1階のゲストルームに荷物をおき、ご飯の支度のためキッチンへと向かった。

あれから、ずーっと仲良しな私たち4人。
和泉には申し訳ないけど…あと少しだけ。
あと少しだけでいいから、仲良くしていたいよ…

香坂も、ごめんね。


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