君の瞳に映りたくて。



せっかくアメリカに来た。
だからこそ、日本のいいところもいっぱい知ってほしくて、私たちは日本のことをたくさん教えた。

日本を離れたからこそわかる日本のよさ、あるもんね。


「さてと、誰からシャワー行く?」


長々と6人でおしゃべりをして、私たちは交代でシャワーを浴びることになった。


「ね、舞桜。一緒に入らない?」


「うん、いいよ。
じゃあ私たちが先ね。」


「はいはい。
じゃあ俺らは部屋で荷物の整理でもするか。」


「そうだな。」


と、いうことで私たちはリビングを出た。


「なんかすごい過ごしやすいね、この家。」


「そりゃ修学旅行で使うくらいだからね。
きっとゲストハウス歴が長いんだよ。
こういうゲストハウスで盗難があったりもするらしいし。
だから、きっと実績がある家なんだと思うよ。」


部屋も広いしね。
それに、部屋に鍵まであって、金庫まであって……疑うつもりはないのにね。
ま、こういうのは信用問題だもんなー。


「あ、ここだよね?確か。」


と美乃里がドアをあけたら……


「ひろっ」


広ーいお風呂。
洗い場も、バスタブもある。
日本と同じ形のお風呂だった。


「二人でも余裕そうだね。」


「ね、よかった~。」


脱衣所も広いし、鍵もついてる。
やっぱりゲストハウスとして慣れがこういうところに出るよね。



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