君の瞳に映りたくて。



それからはひたすら走ってた。
和泉がすぐ近くで私の走ってるところを見てるけど、私は走るのに夢中だった。

恋愛より、やっぱり走ることが私は好きだ。
この青空の下走るのが、何とも言えない気持ち良さ。


「ふぅー。」


楽しい。楽しい。楽しい。
走り終えると自然に笑みがこぼれる。

もっと速く、誰よりも速く走りたい。
そういう思いが私を奮い立たせるんだ。


「すっげー速いのな。」


「だってインハイ優勝目指してるからね。」


私はもっともっと速くなりたい。



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