君の瞳に映りたくて。



そして、二人の自転車を取りに行って、ゆっくり歩いて帰っていた。


「なぁー、もうすぐ冬休みだなー。」


「そうだね。
和泉どっか行くの?」


「毎日部活。な?」


「そうだな。
サッカー部は30日まで部活あるし。
陸部は?」


「陸部も一緒。長いよねー。」


「でも舞桜は走ってたいんだろ?少しでも長く。」


「はは、まぁね。」


30日まで、か。
ギリギリまで走れてよかった。


「なぁなぁ、31日みんなで年越すじゃん?
榑林の彼氏まで呼んで。
あれって俺だけ一人で悲しいよな。」


と突然言い出した和泉。


「なら優衣ちゃんでも呼べば?」


「……優衣ねぇ…。」


「おい、舞桜。
いいのかよ。」


「え、祥也はだめなの?」


「いや、俺はだめじゃねーけど…」


「……なら、大丈夫だよ。」


私は一緒にいれないけど…みんなは一緒にいてほしいから。


「じゃ、和泉はちゃんと優衣ちゃん誘ってきてね。」


「え、俺かよ。」


「当たり前でしょうが。」


「はいはい。」



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