君の瞳に映りたくて。



「っていうかさ、私和泉にずっと聞きたかったことがあるの。」


「なに?」


「和泉って夏休み、意識なかったでしょ?
意識戻ってからなんか運気下がったりした?
不幸なことがあったり……」


「……あー、まぁなんか、恋愛運は下がってるかも。」


「あぁ、優衣ちゃんと別れたりしたもんね。
他は?特にないの?」


「他なぁ…。
まぁなんか今までより嬉しいことも増えたけど、その分不幸な分も増えた、かも。
でも不幸って言うほどでもないっていうか、前よりは今のが楽しいかも。」


「ふーん、そうなんだ。」


生き霊飛ばすと不幸になるんじゃなかったの?
……そうでもないのかなぁ…。


「あ、年越したらみんなで初詣な!」


「はいはい。」


和泉はすっごい乗り気だ。

楽しそうでなにより。


「じゃーな、春翔。」


「また明日ねー。」


気づけばもう和泉んちの前。
私んちもすぐそこだけど。


「え!俺も送ってくし!」


「いや、いいです。」


「俺舞桜と話あるから。
邪魔すんな。」


……話?なんだろ。



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