君の瞳に映りたくて。


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「じゃ、お先にー」


「お疲れさま~」


よし、私も帰ろっかな。


「じゃね、美乃里。
あとはお任せしましたマネージャー。」


「はいはい、仕事しますよ。」


「ふふ、じゃーね。
また明日ね!」


マネージャーの美乃里は、1年生と共に掃除とかやるから、私は先に帰る。
帰らないと邪魔になるから。


「舞桜!」


「あ、祥也。休憩?」


「そ。昼だしな。」


「午後も頑張ってね。
……和泉も!頑張ってね。」


「おう。」


向こう側で座ってお弁当を広げてる和泉は手だけあげて、私にこたえた。


「じゃーね、祥也。
先帰るね。」


「おう、また明日な。」


私は祥也に手を振って、校門へと向かった。


「……あ、昨日の…」


校門には、一人で立つ、キレイな女の人。

英梨さんは私の声に反応して、私に笑顔を向けた。


「こんにちは、舞桜さん。」


「え、名前……」


「聞いたの。祥也から。」


「あぁ、そうなんですか。
あ、祥也ならいますけど…呼んできますか?」


「ううん、いい。
今日は舞桜さんに用があって。」


「私、ですか?」


「うん。ちょっと時間あるかな。」


「はぁ…あ、じゃあ家に…」


キレイで、輝いた笑顔が眩しくて、こんなキレイな人の横に立つのがおこがましいというか…

スタイルの差が……



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