君の瞳に映りたくて。



私たちは沈黙のまま、すぐにつく我が家へ案内した。


「え、この家…?
春翔の家の近所なのね。」


「あ、はい。
どうぞ。」


家が近いのに、同じ学校じゃなかったことに、英梨さんは疑問に思わないのかな。


「ただいまー」


「おかえりなさい!
……お友だちですか?」


「んー、まぁそんなとこ。
部屋にお茶お願い。」


英梨さんはまた素敵な笑顔で「お邪魔します」と言って、家に上がった。

こんなきれいなら芸能人とかになれそうなくらい。
モデルさんとか……


「あ、この部屋です。」


「失礼します。」


礼儀もしっかりしてて、上品で。
私とは雲泥の差。全てが。



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