君の瞳に映りたくて。
そのあとすぐ杉山さんがお茶を運んでくれて、私そのお茶を飲んでから、口を開いた。
「それで、あの…お話ってなんですか?」
「ふふ、その前にさ、なんで敬語なの?
同い年なんだから普通に話してよ。」
「あ、うん…なんかこんなキレイな人見るのはじめてだから緊張しちゃって…」
「はは、ありがと。
あのね、昨日夜祥也に色々聞いたの。舞桜さんとのこと。
舞桜さんがアメリカ育ちだってことも。」
「そうなんだ」
だから中学が違っても疑問に思わなかったのか。
「祥也ってさ、モテるのにあんまり彼女作らないから、昨日彼女だって聞いて驚いたの。
あいつ、本当に好きな子しか彼女にしないから。
だからきっと、舞桜さんのことも本気で好きなんだと思う。」
「はぁ…」
「……でも、あなたは?」
「え?」
「あなたは、春翔のことが好きなんでしょ?
それなのに、寂しくて優しい祥也と付き合ったんじゃないの?」
「それは…」
「期限付きの交際なんて、私は認めない。」
英梨さんは厳しい顔をして、私を睨み付けていた。