君の瞳に映りたくて。
「……私は、祥也のことがすきです。」
英梨さんが私に懇願し、涙を流したとき、私もやっと口を開いた。
「祥也のことが、すごく大事です。」
「……だから…?」
「だから…私は祥也に、自分の気持ちをぶつけてきます。」
私は、はじめて英梨さんの目を見て、強く言った。
「だから約束してください。
英梨さんも、ちゃんと伝えてください。
自分の気持ちは、言葉にしなきゃ伝わりません。」
あと1週間。
私に残された時間は決して長くない。
だから…私は、私にできることをちゃんとしよう。
「……私、やっぱりあなたのことが好きみたい。」
英梨さんは優しく微笑んで、私にそういった。
「でも、あなたはなにを祥也にぶつけるの?
好きなの?別れなの?」
「それは、一晩考えます。
そんな簡単に決断はできません。
私も…祥也のことは、ちゃんと好きですから。」
「……そう、わかった。」
「英梨さん、お腹すきませんか?
一緒にご飯、食べていきませんか?」
「いいの?」
「もちろん。
だって私たち、今日から友達ですよね?」
「…そうね。」