君の瞳に映りたくて。

クリスマスの奇跡

12月24日、クリスマスイヴー


「おはよ、舞桜。
なんかご機嫌だね。」


「あ、美乃里！おはよー。
それがさぁ、今日すごいいい夢見た気がするんだよね。
だけど内容全然覚えてなくて、モヤモヤしてるんだよ～」


「ご機嫌じゃなかったのね。」


「よし、今日もいっぱい走ろっと。」


美乃里、私本当はご機嫌だよ。
私の中で１つ解決したから、なんかスッキリしてるんだよね。


「それより、今日は香坂とデートするの？」


「そりゃクリスマスイヴですから。
美乃里だって長谷川くんと会うんでしょ？」


「まぁね。」


プレゼントも用意したしね。
今日はいっぱい走って、さっさと帰らないと！


「宮下～！」


「はーい！
…先生呼んでるから先行くね。」


なんだかとってもご機嫌な先生。
ここまでご機嫌なのは初めてかもしれない。


「なに？」


「なんですか、だろ。
今日話あるから、練習のあと職員室来い。」


「話ー？今じゃダメなの？」


「大事な話だから、あとでな。」


「ふーん、わかったよ。」


「わかりました、だろ。」


「はいはい、わかりました。」


急になんなんだ、今までそんなこと言わなかったくせに。
まぁなんでもいいや。