君の瞳に映りたくて。


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「━━お、舞桜」


「……え?あ、ごめん…」


「どうした?ボーッとして。」


私はあれからトボトボと帰って、今は祥也とカラオケに来ていた。


「私、なんでアメリカに行くんだろ、って…
一度決めたことなのに、また日本に残りたくなっちゃって…」


「理由は?」


「…実はね、私強化選手に選らばれなんだって。
陸上国際大会の。」


「え、まじで?」


驚く祥也にコクンと頷き、私は先生に言われたことをそのまま話した。


「でも…結局諦めるしかないんだと思う。
うちの親じゃ絶対納得してもらえないもん。
一度決めたことを覆すなって怒られるだけ。
だから…30日には断るつもり。」


「本当にいいのか?」


「仕方ないよ。」


私は祥也にそういって、また歌を歌った。
くよくよしてたって仕方ないしね。


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