君の瞳に映りたくて。
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「で、頼みたいことって?」
「ケーキ作りたくて。クリスマスだしね?
作り方とかわかんないから教えてほしいの。
材料はもう用意してもらってあるから。」
「はいはい、わかりましたよ。」
料理が上手な子を友達に持つと本当に助かるね。
そして私たちは家へ行き、杉山さんに頼んでおいたケーキの材料を広げた。
「私はこれで失礼しますね。
夕食は冷蔵庫の方にありますので」
「うん、ありがと。
これもありがとね。」
本当にどこまでも気がきく家政婦さんで助かるよ。
いつもならお昼過ぎに来るのにね。
ケーキの材料頼んだだけで、午前中に来てお昼と夜のご飯で済ませとくなんてさ。
「よし、じゃあご飯食べたらやろ!」
「はいはい。」
時間はないからね。
ぱっぱと食べて、ぱぱっと作らないと。