君の瞳に映りたくて。



それからリビングに二人を通した。


「よし、ちょっと待っててね!」


私は二人を座らせて、美乃里にはお茶をお願いして、私はケーキを運んだ。


「え、ケーキ?」


「そ。
MerryChristmas!!」


「すごいでしょ。
これ舞桜の手作りなんだよ。」


「美乃里に手伝ってもらったんだけどね。
あ、お皿!忘れてた!」


「舞桜~、ナイフとフォークもね。」


「あぁ!忘れてた!!」


もう、自分のアホさが嫌になるね、ほんと…


お皿四枚…四枚も出すの久しぶりだね。
これは将生のだね。

将生、ちょっとだけ貸してね。



「お待たせしました~!
えーと、切る前にみんなで写真撮ろ!
カメラカメラ!」


「ったく、騒がしいな。」


「そういうなら手伝いなさい、祥也。」


「やだ。」


まったく………


「よし、じゃあ10秒ね。」


セルフタイマーセットし、私は和泉の横へ座った。
それと同時に、私の肩に和泉の腕が回され……


「ふふ」


和泉の顔を見つめて笑ってしまった。
なんだか幸せすぎて。


カシャッー



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